エンジニアが働く環境で求められるものは、基本的な部分では一般的なデスクワーク職との違いはさほどない。各スタッフに十分な広さのデスクが与えられていて、冷暖房がほどよく効いている環境が最適だ。自動販売機など、軽い飲食を楽しめる設備が付近にあるとよりよいだろう。
エンジニアならではの労働環境として、業務に用いるコンピューターの性能が一定以上の機種があると望ましいといえる。
作業効率を大きく左右するポイントのひとつとして、大きなディスプレイは重要だ。解像度が高いディスプレイほど表示できる情報量が多いため、エンジニアの仕事には欠かせないアイテムといえる。実際の現場では、大きめのディスプレイを1台使う場合と、小さめのディスプレイ2台を横に並べて使う場合が多いようだ。
コンピューターの性能としてもうひとつ重要なのがメモリの搭載量だ。望ましいメモリの搭載量は利用するOSによって少々異なるが、8GBのメモリは最低限の搭載量といえる。開発用のアプリケーションを快適に動かすためにはCPUの性能も大切だが、メモリの量が少ないとOSの動きから鈍くなるおそれがあるため、十分なメモリの量は必須なのだ。
その他、試作したシステムを動かすためのテスト環境(コンピューターやスマートフォンなど)をしっかりと用意しておくことも大切だ。エンジニアが効率的に働けるようにするには一定の設備投資が必要で、導入後は設備の更新も欠かせない。